言葉の花束　教育長メッセージ

最終更新日：2024年7月12日

『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』（52）

今年の夏休み、何をしますか？

　今年の夏休み、皆さんは何をしますか？
　何かしたいことはありますか？

　書棚を整理していたら『鹿男あをによし』という本を見つけました。テレビドラマが面白くて購入した本。ドラマは綾瀬はるかさん、玉木宏さん、多部美華子さん出演の人気番組でした。直木賞を受賞した万城目学氏の作品。関東から奈良にやってきた物理の教師が、鹿の使い番として日本のピンチ（災害、大地震）から救う話。歴史とファンンタジーとミステリーが混じり合っています。「なまずが動くと災害が起きる」「女王卑弥呼が、鹿と狐と鼠に災害を封印する方法を教えた」「高校の剣道部を舞台にした青春ドラマ小説」「三角縁神獣鏡の使い方の秘密について推理」平城宮を舞台に、歴史の謎を解いていく、不思議でミステリアスな作品となっています。久しぶりに早いスピードで物語を読みました。皆さんも夏休み、一冊の本と出合ってくださいね。

　「あいち山車まつり日本一協議会」で「無形民俗文化財の防災を考える」という講演会に出席しました。地震や台風が起きた時、祭りをどう守っていくかについての講演でした。「災害が起きれば文化財どころではない、人の命を守ることが先決」という意見もありますが、それでも文化財も守っていかねばなりません。能登半島地震と火事、東日本大震災と津波をもとに「災害という異常な事態の中で平常な生活を取り戻すため」祭りの伝承が大切になってくることを教えて頂きました。祭りには年令を越えた地域の人々の交流があります。祭りの復活を通して、地域とのつながりを取り戻す重要さ、そのために災害に備えて準備することを見える化することの大切さを理解できました。夏休み、皆さんが住んでいる地域の祭りと過去にあった災害について調べてほしいと思います。

　6月の終わりに名古屋にある5つの領事館を訪ねました。領事館プロジェクトのためです。領事館で働いている皆さんとお話をしていると、それぞれの国の文化・歴史・食について大きな違いがあることが分かります。市内の子どもたちが、学校、芸術、スポーツ、食べ物を通して、日本と違う外国を知ってくれることを願っています。自分の近くにいる外国にルーツのある友達の生活背景を知ってほしいです。この夏はパリでオリンピック・パラリンピックもあり、国際理解が進む年になると思います。テレビやインターネットを通して海外のニュースや国際事情に敏感になってください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和6年7月11日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　津島市教育委員会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　教育長　浅井厚視

＜過去のメッセージ＞
『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』令和4年4月(PDF:144KB)

『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』令和4年5月(PDF:145KB)

『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』令和4年6月(PDF:141KB)

『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』令和4年7月(PDF:140KB)

『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』令和4年8月(PDF:136KB)

『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』令和4年9月(PDF:137KB)

『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』令和4年10月(PDF:134KB)

『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』令和4年11月(PDF:143KB)

『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』令和4年12月(PDF:147KB)

『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』令和5年1月(PDF:133KB)

『未来を生きる子どもたちへのメッセージ』令和5年2月(PDF:131KB)