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つしまの魅力や思いをきいてみたVol.1(加藤義隆さん)

最終更新日:2024年3月5日

合資会社糀屋 代表社員 加藤義隆さん

創業安政2年(1855年)から続く合資会社糀屋(本町1丁目57)の7代目。味噌や甘酒造りに欠かせない糀の専門店として、こだわりの糀や甘酒、また糀を使ったシフォンケーキやプリンなどスイーツを販売。昨年は、自慢の糀をたっぷり使用したこだわりの甘酒とミルクを融合した飲み物「あまみるく」も開発した。
製造販売の傍ら、味噌づくりの楽しさを伝えるために、「手作り味噌教室」を定期的に開催。ソーシャルネットワーク等で参加者の募集を開始すると、すぐに満席になる非常に人気な体験。
また、数年前には、一度は途絶えた津島麩を、加藤さんが当時津島麩の製造に関わっていた方と偶然に出会い、約2年もの試行錯誤の上、津島麩を復活させたことも話題になった。
津島市を元気にするために、積極的に幅広い活動を行っている加藤さんに、インタビューを行いました。

インタビュー内容

津島市は、一言でいうとどんなまちですか。

人情があふれるいいまち
歴史のある四季折々のまち

津島市の魅力について教えてください。

歴史のあるまちだからこそ、津島市には「もろこ寿司」、「あかだ・くつわ」、「津島麩」、「津島しぐれ」等立派な食文化が根付いています。これまで正しく受け継がれてきた食文化が、津島市の魅力の1つと考えています。しかしながら、魅力と同時に責任も付いてくるため、魅力だけでは終わらせてはいけなくて、津島の食文化をいかに正しく後世に伝えていくかを常に考えています。

数年前に一度途絶えた津島麩を約2年の歳月をかけて復活させたことは、加藤さんにとって1つの大きな出来事だったと思われますが、津島麩が復活した時の周りの反応はいかがでしたでしょうか。

特に年配の方が喜んでくれました。津島麩は作り手がいなくなって30年ほど途切れていましたが、復活後久々に津島麩を口にされ、懐かしさや当時家族で食卓を囲んだ温かい思い出がよみがえったという話を聞いて、非常に嬉しかったです。津島麩は、忘れていた当時の家族のこと、先人を思いやる感謝などを思い出す1つのきっかけになったのではないかと思っています。

加藤さんは食の楽しみや大切さを伝えるための活動についても積極的に行っていると聞いておりますが、実際にはどのような活動を行っているのですか。

手作り味噌教室については、今から約6年前に津島市から、お店で何か体験プログラムをやってほしいとの話があったことがきっかけでした。当店としては味噌づくりならできると考え、まずは少しやってみようという気持ちで始めました。2年目になり、1年目に参加された方から「味噌がおいしかったから、今年も体験したい。」とリピーターとして参加してくれました。それが3、4年目と続いていき、昨年は約500人の方が手作り味噌教室に参加しました。今シーズンも昨年の11月から手作り味噌教室を始め、今年の1月は計10回も開催しました。
また、無償の取り組みとして、3年ぐらい前から保育園の園児に味噌づくり体験を行っています。保育園の年長さんが春頃に味噌づくりを体験し、翌年の2月に自分たちが体験で作った味噌を使った味噌汁を飲んで、卒園していくというものです。
よく「食育」という言葉がありますが、私の中では自分たちで楽しんで作ったものを喜んで食べることが「食育」だと考えています。難しくは考えません。
今年度は障がい者施設においても味噌づくり体験を行いました。味噌は冬の時期に仕込み、約10か月間熟成させます。味噌づくりが冬の風物詩であることを知ってもらいたいです。
今後も少しずつ活動の場を増やしていき、このような活動を通じて、糀の良さを1人でも多くの方に伝えていきたい。糀の良さを伝えることが、私の使命だと思っています。

今後の活動の展望を教えてください。

糀の良さを伝えるための活動を、今後も続けていきたいです。発酵食品に対して興味を持ってもらい、ファンを増やしていければと考えています。
津島麩の他に、もう1つ復活させたいものがあります。「白雪こう」(はくせつこう)というお菓子で、当時は津島名物でした。現時点で情報量が少なく課題もたくさんありますが、白雪こうを復活させることが今の私の中での夢です。

今後津島市がどのようなまちになってほしいかを教えてください。

津島市は歴史のあるまちで、祭りや文化財、昔からの食文化が根付いているが、今後も引き続き残していってほしい。また、歴史や文化の継承とともに、「住みやすさ」、「子育てのしやすさ」、「働きやすさ」等、新旧融合したまちづくりを進めてほしい。新ばかりでなく、旧も大切に残すことこそが、津島市の姿であると思います。新旧が融合した活力あるまちになっていくことを願っています。

お問い合わせ

市長公室 シティプロモーション課広報・プロモーショングループ
〒496-8686 愛知県津島市立込町2丁目21番地
電話番号:0567-24-1111

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